マイホーム 建築日記


10.建築Gメン

 最近欠陥住宅が増えているという。建築後に購入することの多い建売住宅などでは住んでみて分かることも多いという。
 大手ハウスメーカーを選んだ理由の一つは安心感であった。大手ならば看板商売であるため、手を抜くことはないだろうとの判断だった。品確法で定められた住宅性能表示もいわゆる血統書であり、実際チェックする機関もミサワのチェック機関と同じところであり、経費だけがかかり、あまり利用する人もいないとの事だった。
 しかし、大手であっても実際の工事は下請け業者に頼むことになり、安心はできないとの事。実際の工事が設計通り行われているかどうか素人ではチェックしようがない。
不動産知識のある父の勧めもあり、建築Gメンの会の紹介を受けた。
 建築Gメンというと物物しいが、建築業社を定年退職した方など建築について知識をもっている人たちが作っている会。立ち上がった建物のチェックと図面どおり工事が行われているかの管理が主な業務だという。
 実際紹介されたS氏も大手ゼネコンを定年退職された建築畑のプロである。S氏が担当した不良物件の話を聞き、少し不安になる。基礎が手を抜かれていたり、本当にひどい物件もあるようだ。
 父の強い勧めもあり、完成までの間約10回のチェックをお願いする。費用は移動時間を含む実働時間で計算。決して安い金額ではなかった。

  建築Gメンを依頼したことを、ミサワ側に説明。本来施主には出さない資料などを表示したり、10回にわたるGメンチェックにミサワ責任者の同行が必要だったり、ミサワからみたら甚だ迷惑な話だろう。裏をかえせば信頼していないと取られそうで、ミサワとの関係が悪くなるのが心配だった。
 実際最初は、従来工法と考え方が違うパネル工法では無い資料の提示を求めたり、資料の提示が遅れたりしてS氏とミサワの間のやり取りも多く、ギクシャクしていたが、実際の工事が始まると、丁寧な仕事にS氏の評価は高く、ミサワとの関係も良好になり、和気藹々とした雰囲気でチェックが行われるようになった。
 

        
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