マイホーム 建築日記

        
   


5.設計のこだわり(橋野氏との出会い)

 (コンセプト画。今年の年賀状より)

 我が家を設計してくれたのは、橋野氏というミサワホームの1級建築士の方。
最初に紹介されたのは、積水とミサワで迷っている頃。ミサワの営業マンが他社と差別化する為か、好意からかわからないが、通常高額物件しか担当しないミサワでも5本の指に入る橋野氏の手がたまたま空いていたので、我が家を特別に設計してくれると話を持ってきてくれた。カタログにも写真が載っているチーフデザイナーの方だ。

 橋野氏は、ひげの似合うダンディな、まさにデザイナーという風格の人だった。
‘家‘はただ住むだけの箱ではなく、生活していく上で、潤いを与えてくれる夢のあるものだと語ってくれた。蔵の中で飲むお酒は美味しいんですよね・・・。などと雑談もあった。
 初回は、私達の必要条件を説明。家族数や必要な部屋数、リビング階段、広めのリビング、独立型の2wayキッチンの条件を提示し、実際に設計してもらう事にした。
どんな間取りになるのか、とても楽しみだった。

 そして1週間程で間取り図が完成。まずはイメージ画(上写真)。「ピアノが楽しい吹き抜けリビング」という表紙でコンセプトを説明。家のコンセプトから入るとはさすがデザイナーだなと感心。
 実際の間取りも、何畳が何部屋と言った説明ではなく、2層になった屋根の外観や、
統一された窓の並び、2階層のステップフロア、階段と階段の間のホールなど、ユニークなゆとりのある間取りを強調。特にキッチンの勝手口外のコーナーはごみの一時置きや
フレキシブルに使えるコーナーと力説された。

 がゆとりがあるだけに、坪数もあがり、坪数があがると値段があがる。凹凸のある美しいデザインは壁面が多くなり複雑な工法となる為、建築費もかさむ。
 費用を抑えたいと要望を出す。まず、キッチンの勝手口外のコーナーをなくし、凹凸を少なくできないかと相談。橋野氏いわく、ここは主婦にとって、とても使い勝手の良いコーナーでこれがあるのとないのとでは、大きく使い勝手が変るとの事。一生住む家だから、目先の費用よりも後からかならず満足感が得られると説得される。
 
  結局、費用を抑える為、部屋を削ったり、凹凸をなくしたりと提案してみたが、最初の間取りに近いデザインで発注することとなった。コンセプトから入るデザインは一つ崩すと全部が崩れるらしく、素人の私達の感覚での提案は橋野氏に受け入れられず、次々と説得され、また、その間取りの魅力に私達もとりつかれていったのだった。


 @ 蔵。  
  家族数が多く、物が多い私達に収納は必須条件。8畳の蔵スペ−スは魅力的 だった。
   ちょうど子供の身長くらいの高さで隠れ家のようでもあり夢がある空間。
   1階リビングの天井高が高くなるのも魅力。  
A 勾配天井 
 2階部分は屋根にそった勾配天井が実現できる。積水でも実現         できるが鉄筋の梁がでてしまう。
B 間取り 
   リビング階段をあがり、蔵階に主寝室、小階段を上がると2階と           いうスキップフロアなど、間取りが工夫されている。
C M−WOOD 
  木材のリサイクルで生まれたミサワ独自の新素材。木の柔らかさがありながら耐水性や反りなど木の弱点を克服した。サッシ枠や建具枠、階段手すりなどに使われ、木の柔らかいイメージの室内となる。

 色々理由はあるが、結局最初にみた「蔵の家」のイメージと1戸建てのイメージが重なり、初志貫徹したという事だと思う。
今まで見た家にはなかった間取りであり、どんな家になるのか興味があった。他メーカーの提示する家は分かりやすく、イメージしやすかったが、ミサワの家は平面図で見てもわからない空間の面白さがありそうだった。
積水ハウスにお断りに行く。理由を話すと積水とミサワの業績を比較した資料を見せられ考えなおすよう説得を受ける。業績のあまり良くないミサワを選択するのは信じられないようだった。
 出直し、再度お断りに行く。トップメーカーの自信からか、かなり厳しい意見を言われ、複雑な気持ちになる。ハウスメーカーは信頼で選ぶべきだと熱く語られたが、気持ちは変らなかった。
 業績が悪くても 住みたい家はミサワの家との気持ちが強かった。万が一アフターフォローの面で不十分であったとしても、納得できる家ならば、アフターフォローは我慢できるとも思った。
 ミサワホームはディーラー制をとっており、私達が契約したのは 「サイサンミサワホーム」サイサンというガス会社がやっている会社である。ミサワの家の具材ノウハウを仕入れミサワの家を作っているが本体のミサワホームとは別会社である。アフターフォローはこちらの会社で行われるので、本体のミサワホームが万が一つぶれたとしても、サイサンミサワがある限りフォローは行えるとの説明をミサワから受けた。

  積水の営業マンの言うことは一つ一つ納得できることで、ミサワの営業の話すことはなんとなく不安になることもあり、営業で選ぶのなら積水の方が安心ではあった。が業績や会社の大きさではなく、納得できる家を作ってくれそうなミサワに私達の家づくりを任せようと心は決まった。

 
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